工法案内

透明樹脂タイルピン固定剥落防止工法

美観を保ち、タイル落下を防止する

JKセライダー工法は、短繊維を混入した特殊アクリル樹脂「JKセライダー」と特殊アンカーピンで、タイル張り外壁を面で補強するタイル落下防止工法です。アクリル樹脂だからこその高い防水性と遮断性で外壁劣化を防止し、建物の長寿命化に貢献します。皮膜は無色透明で、タイル仕上げの高級な風合いをそのまま活かし、いつまでも美しく維持することができます。また、地震時においては外壁仕上材の剥落を防止するとともに、ひび割れの発生を抑制します。

性 能

高い工法品質で優れた強度を証明

注入口付特殊アンカーピンの強度

  SJK DB 破壊状況
引抜強度(kN) 2.91 2.84 ピン抜け(コンクリートのコーン破壊)
頭抜強度(kN) 3.71 4.55 ピン抜け(ピンの頭部の変形)対タイル頭抜け1.7kN
せん断強度(kN) 3.68 5.36 ピン抜け

※その他サイズもございます

JKセライダーの物性

試験項目 試験結果 試験規格等破壊状況
低温安定性 異常なし 堅い塊がなく均一になること JIS A 6909建築用
仕上げ塗装の
試験方法に準拠
付着強さ タイル下地 2.0N/㎟ 0.7N/㎟
モルタル下地 1.9N/㎟
温冷繰り返し作用に対する抵抗性 異常なし ひび割れ・ふくれ・はがれ等のないこと
透水性 0.0ml 0.5ml以下
耐衝撃性 異常なし ひび割れ・はがれ等のないこと
促進耐候性 異常なし 変形・ひび割れ・はがれ等のないこと
強伸度 伸張性 40% テストスピード200㎜/min JIS A 6021建築用
塗膜防水材の
試験方法に準拠
促進耐候性 13.8N/㎟ テストスピード200㎜/min
引裂強度 43.3N/㎜ テストスピード200㎜/min
面外曲げ
試験
強度 2180N 幅300㎜の試験体にJKセライダーを塗装し、塗膜面を外側になるように折り曲げ、
そのときの最大強度と破断までの変入りを測定した
変位置 14.3㎜

※特殊アンカーピン・JKセライダーとも(独)都市再生機構が平成23年にまとめた『機材及び工法の品質判定基準(保共仕版)』を満たしています。

複合補修層の補強効果確認試験

面外曲げ試験

曲げ引裂き

特 長

優れた落下防止機能と耐久性、無色透明の仕上がり

❶ 優れたタイル落下防止機能

東日本大震災で剥落事故は1件も発生しませんでした。

(ALC版・押出し成形版にも威力を発揮します)

特殊アンカーピンはせん断力が強く、また、特殊アクリル樹脂には短繊維が入っているので、一般の透明なアクリル樹脂に比べ、引っ張りは2倍、引き裂きは7倍の強度があります。強力に外壁仕上材の落下を防止する、画期的工法です。

水平加力試験〈タイル張り外壁の比較〉

壁面積1㎡あたり、タイル45二丁200枚張付

一般的なタイル張り外壁のタイル状態

タイル正常枚数:22枚/200枚
タイル剥落枚数:124枚/200枚
タイル浮き枚数:54枚/200枚(含亀裂4、欠け6)

ばらばらに崩れ落ち

下地にも亀裂が!

一般的なタイル張り外壁のタイル状態

タイル正常枚数:34枚/200枚
タイル剥落枚数:0枚/200枚
タイル浮き枚数:166枚/200枚(含亀裂27)

タイルの落下は

全くなく安全!

※この試験は、日本樹脂施工協同組合が、平成14年度及び平成18年度事業の一環として工学院大学で行った実験の結果です。

❷ 耐久性の向上

タイル張り仕上げの場合は、一般的にタイルと目地材で相持ちするといわれていますが、その目地材を強固にし、タイル面の耐久性を向上させます。

目地部分もしっかり補強されているので、 丸めてもJKセライダーがタイルを固定。

❸ 無色透明の仕上がり

JKセライダーの塗膜は無色透明でタイル仕上げの高級な風合いをそのまま活かし、いつまでも美しく維持することができます。

乾燥後は無色透明になり、
化粧キャップでピンの跡も
見えにくくなります。

仕様・施工法

仕様・施工について

JKセライダー標準仕様(剥落防止保証10年)

工程   使用材料名 希釈(重量) 塗付け量(kg/㎡) 塗り回数 工程時間(時間) 塗布方法
下塗り JKシーラー 無希釈 0.1〜0.15 1 3以上24以内 ローラー
吹き付け塗り
中塗り JKセライダー本剤 無希釈 0.4(1回目)
0.3〜0.4(2回目)
2 3以上24以内 ゴムベラ塗り
ローラー塗り
吹き付け塗り
3 上塗り JKトップ 無希釈 0.1〜0.15(1回目)
0.1〜0.15(2回目)
2 24以上
(最終養生)
ローラー塗り
吹き付け塗り
標準躯体・健全部(標準仕様)
標準躯体・浮き部(標準仕様)
ALC版・浮き部(標準仕様)
押出成形版・浮き部(標準仕様)

JKセライダー防水仕様(剥落防止+防水保証10年)

工程   使用材料名 希釈(重量) 塗付け量(kg/㎡) 塗り回数 工程時間(時間) 塗布方法
下塗り JKシーラー 無希釈 0.1〜0.15 1 3以上24以 ローラー塗り
吹き付け塗り
中塗り① JKコート本剤 無希釈 0.3〜0.4(1回目)
0.3〜0.4(2回目)
2以上 24以上168以内 ゴムベラ塗り
ローラー塗り
吹き付け塗り
3 中塗り② JKコート本剤 無希釈 0.3〜0.5 1 24以上〜168以内 ゴムベラ塗り
ローラー塗り
吹き付け塗り
上塗り JKトップ
(艶あり・半艶)
無希釈 0.1〜0.15(1回目)
0.1〜0.15(2回目)
2 24以上
(最終養生)
ローラー塗り
吹き付け塗り
標準躯体・浮き部(標準仕様)

※アンカーピンの配列および本数は、躯体やタイル割り、壁面重量によって変わる場合があります。

施工工程

施工工程について

作業手順

使用製品

荷姿について

製品名 容量・荷姿 備考
JKシーラー 基材13㎏(石油缶)/硬化剤1㎏(角缶) 14kgセット
基材3.72㎏(角缶)/硬化剤0.28㎏(角缶) 4kgセット
JKセライダー 14㎏(石油缶)/4㎏(ポリ容器)  
JKコート 14㎏(石油缶)/4㎏(ポリ容器)  
JKトップ 基材11㎏(石油缶)/硬化剤1㎏(角缶) 12kgセット
基材2.75㎏(角缶)/硬化剤0.25㎏(角缶) 3kgセット

下地処理

下地の欠損、モルタルの大きな浮きは、事前に補修して下さい。
汚れや表面付着物は、水洗い等十分な洗浄を行い除去して下さい。
水洗い、または降雨の下地は十分に乾燥させて下さい。
その他シーリング等については、別途ご相談下さい。

施工時の気象条件

次のような条件の時は施工を避けて下さい。
気温5℃以下、湿度85RH以上の場合。
施工時及び塗膜の乾燥過程で降雨のある場合、または予想される時。
結露・霧・雪・霜等、水分の影響が施工時前後で予想される時。
※夏期の施工は、直射日光を避けて塗り継ぎムラのないように注意して下さい。

施工上の注意事項

(1)材料を取り扱う場合、手袋・マスク等の保護具を使用し、安全に留意して作業を行って下さい。
(2)密閉した場所では換気を十分に行って下さい。
(3)皮膚に触れた場合は、石鹸を使って洗い流して下さい。
  目に入った場合は、水道水で15分以上洗い流し、医師の診断を受けて下さい。
(4)材料は、直射日光・降雨を避け、室内冷暗所に保管して下さい。
(5)可燃物のため、火気のそばには保管しないで下さい。
(6)水に濡れた面には、絶対に塗布しないで下さい。
(7)撹拌後、吹付け機器・ローラー等は施工部位等を考慮して、適切なものを使用して下さい。
(8)塗布後24時間は水が掛からないように養生して下さい。
(9)この製品を取り扱う前に、必ず安全データシート(MSDS)をお読み下さい。

保証制度

保証制度について

外壁の剥落・落下および、
これに起因して第三者が損害を受けた時など、

日本樹脂施工協同組合と
組合員による責任施工で、
最長10年の保証(タイル剥落防止保証)を
いたします。

JKセライダー工法には、日本樹脂施工協同組合と組合員による、最長10年の共同保証が付きます。高い技術力を持つ当組合ならではの制度です。工事にあたっては研修を修了したライセンス取得者による責任施工体制ですので、安心してお任せ下さい。

保証内容

JKセライダー工法(標準仕様):外壁タイルの剥落事故
JKセライダー工法(防水仕様):外壁タイルの剥落事故+漏水
・当該個所の無償補修
・第三者への損害賠償(最大6億円・期間中6億円)

※事故の原因が天災及び地盤沈下、その他不可抗力による場合は対象外です。

保証期間

3~10年 【お申込み:施工した組合員にお申し付け下さい】

レベルに応じた補修・改修を行い、

レベルに応じた補修・改修を行い、
さらに10年の保証(タイル剥落防止保証)を
いたします。

10年目点検時には通常の調査診断に加え、塗膜の接着強度、引張強度等の測定を実施(有償)。試験結果により、レベルに応じた保証延長のための補修、改修方法を選定・提案させていただきます。タイル張り外壁の美しさをそのままに、さらに10年、外壁タイルの剥落防止を保証します。

再改修の流れ

特許・評定

特許・評定について

特許、(財)ベターリビングの評定取得

JKセライダー工法は、施工業者の視点で開発した当組合のオリジナル工法であり、学識経験者の指導を仰ぎ、厳しい試験を重ね特許を取得しています(発明の名称:既存仕上げ壁の落下防止構造及び落下防止工法・特許第4289627号)。また、財団法人ベターリビングの評定も取得し(複合補修層の補強効果確認試験「面外曲げ」含む5項目・平成21年3月)、外壁タイルの補修技術として、UR都市機構が定める品質基準に適合しています。